決してあきらめない障害者の作り方

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出生時、「3,4日の命」と言われた私がすでに40代。
「人生あきらめなければ何でもできる」を
全ての人々に証明したい。
そんな私の生命エネルギーが燃焼する瞬間を語ります。

障害と私

障害者の私「初めての就職活動方法」

2017年2月17日

奉子です。23歳で音楽療法の学校を卒業→24歳で紹介のご縁で、単発のスクールカウンセラーの仕事言語聴覚士の学校に入ろうとするも試験に落ち、行き場を失ったわけです。

超氷河期といわれた大学時代も、私は全く就職活動もしていませんでした。

障害者ということで、どうすれば良いのかもわからなかったところに、3回生時に音楽療法の学校の話が飛び込んできたからです。

さて、そんな私がいきなりたった2ヶ月足らずで、どのようにして最初の会社に入社したのか?

今日は、私の体験談として「初めての障害者の一般就職」としてお話を始めたいと思います。

 自分の意識とは別。障害者が健常者と同じように働こうと思っても、いつか無理なときがやってくる場合が多い

車いすマーク

それまで学校では、体育の授業を除けば同じように、分け隔てなく過ごしてきた私ですが、社会に出るとそうはいかないのです。

障害の程度や部位によっては、全く配慮が要らない人もいるでしょうから、その場合は他の健常者と同じように就活は可能かと思います。

 

しかし、本人はなんとも思っていなくても、あきらかに見た目で障害があると分かる方、定期的に通院の必要がある方、障害の特性により、この作業はどうしても健常者と同じようにできない方などは、企業の「障害者採用枠」で就職した方が後々楽です。

 

ちなみに今だと、大手企業さんは企業サイトの採用情報のところに、「障害をお持ちの方へ」と障害者枠での募集が書いてある場合も多いです。

時代は変わりましたね・・・私の時はそんなものは一切なかったです。

二次障害、確実にやってきます。

私も就職前は「私、同じようにできるのに、枠じゃなくてもいいもん」ってどこかで思っていました。

しかし、社会人になって15年以上経ち、15年前は思ってもみなかった、障害者だから直面する「二次障害の兆候」や「疲労が抜けないこと」が起こります。

 

私が20代後半で、50代の障害者の方と話をする機会があったのですが、「脳性麻痺の場合の自分の身体年齢は、プラス10歳多く見た方が良いよ」

と言われたことがあるのです。

 

当時は「そんなんあるのかな?」って思っていましたが、15年立った今、それを実感しています。

 

私は数カ所の通院で、自分の身体のメンテを十分に行うお金と時間をとっているからこそ、

家事や自分のやりたいことも全てこなしながら、フルタイムで働けています。

 

これは障害者枠で入社したからこそ、最初から会社がわかっていて、同僚もわかっています。

月の中で、わりと仕事に余裕がある時期に調整して、事前に通院日を入れ、月初めに上長に報告しています。

 

私と同様の脳性麻痺の友達で、特に入社時は通院の配慮等は必要なかった方々でも、

入社から10年以上経って、突然二次障害の兆候があり、通院の必要を迫られた方も結構います。

入社したての頃は大丈夫と思っていても、やっぱり脳性麻痺等は、後になって、思ってもみなかったことが出てきます。

 

できれば最初から会社に「月1回は最低通院日があります」と言っておいた方が後々楽です。

 

決まった病院がなかったとしても、月1回の自分の身体の休息日・メンテナンス日として設けておいた方が、長く仕事が続けられると思います。

私の最初の就職はハローワークの障害者就職相談室から

ハローワーク

私の最初の就職活動は「ハローワークの障害者就職相談室」に行くことでした。

登録し、自分の希望職種を書くのですが、私が当時からこだわっていたのは「人と関わる仕事or 鉄道会社」でした。

しかし、登録して、ハローワークの担当さんに言われた一言は今も忘れません。

 

「みために障害わかる子は人前に出たら、本人が良くてもお客さんから会社に文句言われる事が多い。

そんな子は座ってできる事務ばっかりで、人前に出る仕事は募集がほとんどないねん。」

 

はっきり言って「はぁー?!」と思いました。

 

でもそれが現実だったのです。

 

しゃべることが大好きで、人と関わる仕事がしたい私が、仕事を得るには、自分では向いていないと思っている事務職しか、当時の選択肢がなかったのです。

 

見た目に元気。障害者合同就職面接会では好印象

面接官

ハローワークの紹介で、「障害者合同就職面接会」に参加します。

いわゆる、障害者採用したい企業さんが大きい会場に一挙に集まるので、事前に受けたい資料にある企業さんで受けたい会社さんのブースに履歴書を持っていき、そこで一次面接が行われる仕組みです。

 

私は当時24歳。年齢も若く、見た目に元気、そして得意の笑顔です。

はっきり言って企業さんからは好印象で、2社受けたうち、1社通りました。

もう1社の方が通勤が楽だったので、志望していましたが、まあ先方と私のキャラが合わなかったのでしょう。

 

そしてある大手企業の2次面接に臨みます。

え?そこで落ちるの?やっぱり見た目にわかるのは不利なのか?

私が受けた2次面接。面接官とも話がはずみ、とても好印象だったため、合格すると思っておりました。

しかし、結果は不採用。

理由は・・・

 

もうひとりその会社を受けた人がおり、その人の障害が心臓の内部障害。

「企業としてはやはり、見た目に障害者とわからない内部障害の人の方が他の社員に気を遣わせることがないため、そっちを採用したという、上の人の方針」

という理由でした。

 

しかし付け加えて、ハローワークの担当者はこうおっしゃいました。

 

『面接官の人事担当者の方個人は、あなたのことを「明るくて元気でハキハキしてて、とても気に入っていた。あなたなら、他の企業もすぐ受かります。」と伝えてください」と伝言があったよ。』といわれたのです。

 

このことは、とても嬉しかったのを覚えています。

え?決まるときってこんもん?今までの私と一番縁遠い業界に就職

メイク道具

絶対どこかに入れると思っていた合同面接会で不採用に終わった私は、しばらく家でどうしようか悩んでいました。

そんなときに、ハローワークの障害者相談室から連絡が入ります。

 

「この前、あなたが受けた合同面接会に来てた企業さんなんだけど、採用したかったと人が複数企業合格して、人員取れなかったみたいやねん。よかったら受けない?」

 

その会社は大手化粧品メーカー。もちろん誰でも知っている会社です。

メイクに全く興味のない私が化粧品?と思いながら、その会社の面接を受けに行くのです。

面接日の会話は今でも忘れません。

 

面接してくれたのは人事の課長さん

 

「僕ね。この支社に転勤してきて3日なんだけど」と普通の会話をしています。

自分の住んでいる地域とか、通勤の時のおかしな話とか、あきらかに面接ではなく世間話です。

その流れで、「あなたも初めての社会人なんだし、どうかわからないだろうから、来てくれるならトライアル雇用で雇いたいんだけど良い?」と聞かれます。

 

トライアル雇用とは最初の1ヶ月はお試しで働いてみて、その給料は企業ではなく、ハローワークからの助成金で支払われます。

その1ヶ月で他の人達との関わりも見て、OKなら正式にその会社の一員として採用するという流れです。

 

課長さん「で、あなた6月の最初から勤務で良いよね?」

私「え?来させていただいて、良いんですか?ありがとうございます」

 

こんな感じで、あっさり私の新社会人生活が始まってしまったのでした。

この会社で9年。恵まれていた同僚

最初の1ヶ月のトライアル雇用もあったり通過し、晴れてこの会社の社員になった私。

通院の配慮が必要で、なんと通院時も有給申請もいらなくて、勤務と見なすという太っ腹な条件でした。

その代わり給料はかなり安かったです。

 

しかし、身体の無理なく、長く働けるようにとしてくれた会社の配慮のおかげで、9年も在籍できたのです。

同僚も本当に優しく、その後転職を2回しましたが、この最初の会社の同僚のみ、今でも付き合いがあったりするのです。

今は就労支援等のサービスもありますが、選ぶのはあなたです。

人生の道しるべ

今現在、私が勤務している会社で障害者採用を考えていて、上司は「料金が無料だから、就労支援の会社で紹介してもらう」と言っています。

就労支援の会社とは、「障害者総合支援法」の法律の中にあるいわゆる福祉サービスの一環で、一般企業の就職を目指すために、職業訓練を行いながら、ハローワークとつないでくれたりする会社です。

 

このリンクにもありますが、障害者の就労の福祉サービスとして「就労継続支援(A型:雇用型)(B型:非雇用型)(この二つはいわゆる作業所)」・就労移行支援があります。

 

就労移行支援で紹介される会社は、本当に「障害者就労のために作られた大手企業の特例子会社」であることも多く、配慮がしてもらえるという点では、本当に身体が楽だとは思います。

といっても、就労移行支援事業所=必ずしも特例子会社に行けるというわけではありません。

私の会社のように決して大手でもありませんが、お金がかからないという意味で、ここの紹介を受けようとする会社もあります。

 

就労移行支援事業所は精神障害者や病気で障害を負ってしまった人が、訓練に使う場合も多いです。

自分の障害で社会に適応できるのか、訓練を受けて社会に出たいという方には、障害者職業訓練校に入学することや就労移行支援は、とても有効な手段の一つと思います。

 

特例子会社は楽ですが、本当の一般社会人と差がありますよ

特例子会社は、みんなが障害者です。

そのため企業も、障害者の身体の都合を優先してくれ、休息時間が多めに取られていたり、通院も自由で身体も楽です。

給料も、最低賃金は保証されているので、まあ生活はできなくもありません。

 

しかし、15年一般企業で、他の健常者と一緒に働いてきた私から見ると、

「できれば一般企業で他の健常者と一緒に働いた経験もした上で、どうしても無理なら特例子会社にしたら」

というのが本音です。

 

障害者だけで働くことと、他の健常者と一緒に働くことはあきらかに空気感、スピード感が違います。

本当に社会で共存していくためには、「大多数の健常者の感覚」というのをわかっていないといけません。

そこで、者の感覚だけで自己主張するため、「だから障害者は!」ってどんどん健常者と溝が深まっていくと私は思っています。

 

障害の程度や部位により、福祉サービスである「就労継続支援」しか無理な場合も、もちろんあります。

その場合でも、できるだけ障害者だけではなく、健常者と多く関わりを持ってほしいというのが、私の願いです。

 

今の私があるのも、障害者の中だけではなく、健常者と一緒に同様に働いて、社会の厳しさに揉まれたからです。

辛い経験もありましたが、これで私が成長できたのは事実です。

さあ、あなたは社会で生きていくため、どういう働き方をしますか?

一度きりの人生です。あなたはどんな大人になりたいですか?

選ぶのはあなた自身です。

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